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ムスタチオ ristorante itariano

山梨県大月市御太刀1丁目13-6

TEL.0554-23-4050

ムスタチオのおすすめ大月情報

<矢立の杉>
矢立の杉は山梨県指定天然記念物に指定されている杉の木です。この杉は、日本橋から下諏訪に至る甲州街道の中でも、最大の難所とされた笹子峠の頂上から少し東へくだった沢沿いに残されています。戦国時代、笹子峠を通って合戦に赴く武士が戦勝を祈願してこの杉に矢を射ったことがその名の由来と言われています。この木は甲斐国誌、甲斐叢記などの古い本に記され、江戸時代末期の浮世絵師・葛飾北斎や二代目歌川広重の名画に残されているなど、古来有名な木であるとともに、スギの巨樹として県下有数なものとなっています。平成20年には杉良太郎さんにより「矢立の杉」のCDもリリースされました。

<岩殿山>
武田氏滅亡の哀史を秘めた戦国期の築城とみられる山城の跡地です。山梨県指定史跡に指定され、「甲陽軍鑑」には三名城と記されるほど、その存在は古くから知られていました。また、「甲斐国志」によれば、山頂部の一帯に「揚城戸、馬場、蔵屋敷、本丸、亀ガ池、空湟」などの地名が残っているそうです。強大な自然石で城門を狭く築き、敵の侵入を防いだといわれる「揚城戸跡」もあるなど、遺構の残存状況も良好で、学術的価値は極めて大きいものとなっています。中腹の円山公園は、現在桜の名所として名高く、春の季節は見応えがあります。岩殿山の標高は634mで、東京スカイツリーと同じ高さです。

大月市に伝わる桃太郎伝説

大月市にはかつてから、昔話桃太郎の伝承が多数残されています

昔むかし、おばあさんが「桂川」で洗濯をしていると、どんぶらこどんぶらこと大きな桃が「ももくら山」の麓から流れてきました。その桃から生まれたのが「桃太郎」。「鶴島」にて成長した桃太郎は、「岩殿山」に住む悪い鬼の退治に出かけました。道中、腰に付けたきび団子をあげ、「犬目」でイヌを「鳥沢」でキジを、「猿橋」で猿を家来にしました。一網打診に桃太郎たちは鬼を征伐し、里の人々が幸せな暮らしが戻ってきました。鬼が手に持っていた石の杖が今でも「石動」の地に突き刺さり現存するように、大月市周辺には、桃太郎童話にまつわる地名や言い伝え、伝説がたくさん残されています。物語の舞台ともなる岩殿山には、赤鬼が住んでいた「鬼の岩屋」があります。洞窟の中から外を見ると富士山の形が見えます。

<猿橋>
「木曽の棧(かけはし)」、「岩国の錦帯橋」とともに日本三大奇橋の1つと言われ、国指定名勝にも指定されている場所です。水面から約30m上に架かる猿橋は、いっさい橋脚を使わない特殊な構造で、鋭くそびえたつ両岸から張り出した四層のはねぎによって支えられています。非常に高い崖の上でも使用できる構造で、社寺の軒に用いられる肘木にも似ていることから肘木橋とも言われます。猿橋の珍しい構造の起源は定かではないですが、西暦600年ごろ、百済からやって来た造園博士の志羅呼(シラコ)が、沢山の猿がつながりあって対岸へと渡っていく姿からヒントを得て、橋が架けたといわれています。

<鬼の杖のビスコッティ>
大月市は桃太郎発祥の地と言われています。大月市賑岡町強瀬地区には、地面に斜めに突き刺さったような柱状の石があります。これは、怒った鬼が石の杖を投げつけ地面に刺さったという言い伝えから「鬼の杖」と地元の人に呼ばれています。これをモチーフに厚焼木乃実煎餅の山椒の風味をサクサクのビスコッティに焼き上げた「鬼の杖」がJR・富士急行線の大月駅に併設された大月市観光協会「観光案内所」にて販売されています。同じく大月市にある九鬼山の「青鬼」をモチーフとした「鬼の杖」とあわせ、なんとも言えない鬼の表情が描かれたイラストとともに、山椒の効いた味わいをお楽しみください。